ウェルスダイナミクスの理論を使ったチームマネジメントを実践してみた

僕がウェルスダイナミクスに出会ったのは2年ぐらい前のこと。

その理論のすばらしさに衝撃を受け、夢中になり、ひたすら勉強したわけですが・・・

ウェルスダイナミクスのプロファイル理論を知ってからというもの、
チームマネジメントは格段に上手くなった!
と思います。

ウェルスダイナミクスって耳にするけど、一体それを知ったからといって何になるの?という方もいらっしゃると思います。

実は、ウェルスダイナミクスの素晴らしいところは、「ふんふん。なるほどね」と知って終わり。ではなく、自分のビジネスや会社の人間関係などに実際に活かせるものであるということなのです。

今回は、あんどりゅーがこのプロファイル理論をどのように活用しているか?についてお話したいと思います。

会社にウェルスダイナミクスを活用できる状況か?

現在、会社の業務では16人の組織を管理していますが、この人数であればそれぞれの個性・特性を観察し、理解して管理しようと思えばできる、まだまだ余裕のある人数だと思います。

だから本来ならば、チーム全体に対しウェルスダイナミクスの理論を伝え、それを共通言語として業務に取り組むことができれば、もっとストレスなく業務を回すこともできるのかなと思うわけですが・・・。

実はそれができない事情があるのです。

業界、そして会社の歴史にも由来するのですが、僕の属している会社はかなり過激な部類に入ると思います。

スーパートップダウンのワンマン企業なのです。

そういうタイプの企業においては、まず「人」は「駒」としか見られません。

“特性を生かした活躍”なんてことよりもまず、”下された指示に俊敏に従順に従う耐性の強い兵隊であることを証明する”ことが求められのです。

その山を越えて初めて「人」としての扱いを許されるようになるわけですが、実際にはその山を越えてくる人が少ないものなのです。

山も越えられないような社員は「駒」でしかない。
そんな「駒」に向き合い、真剣に耳を傾けることなどあろうはずがない、という社風の会社。

そんな環境なので、やむを得ず、自分一人で水面下でウェルスダイナミクスのプロファイル理論という武器を使っているのが実情です。

「水面下で活用するってどういうこと?」って思いますよね。

では、その辺りをご説明しましょう。

予測したプロファイルでチームを動かすと…

本人にプロファイルテストをするなんてことはもちろんできないので、それぞれメンバーの周波数について予測を立てるわけです。

預かっている組織の一人一人の顔を思い浮かべて、メンバーの思考特性に思いを馳せてみます。

内向的か? 外交的か?
直感的か? 五感的か?
ウェルスダイナミクスにおけるプロファイル分類の基本である2軸で観察します。

僕の管理している部署では
スチール:7人
テンポ:5人
テンポ、スチール:2人
ダイナモ:2人
といったところ。

設計部ということもあって、やはり内向的な人たちが多い集団です。

そんな風に、僕が一方的にメンバーの特性を読んで、勝手に業務中の采配しているわけですが、そんなレベルの活用の仕方でもいくつかのいいことが起こるのです。

相手に対して
「君はこういう仕事苦手でしょ?逆にこういうことならできるんじゃない?」
という話をすると、たいてい
「そうなんですよ!」
という返事が返ってくるのです。

こちらとしてはある意味、確信に近いものをもって伝えるわけですが、相手にとっては目から鱗のような部分もあるみたいで、
「リーダーが自分のことを理解してくれている!」
と思ってくれるわけです。

そういう感情を沸かせることができれば、メンバーには少なからず安心感を与えることができますよね。

地味かもしれませんが、これだけでも結構な効果があるのです。

部下の特性を理解することはいいことばかり

そもそもですが、リーダーがメンバーの特性に関心を寄せて話に耳を傾けるという姿勢を持つことは、一般的な会社においてもできているところは少ないでしょう。

それができたなら、部下にとってはとても働きやすくなるだけでなく、お互いの信頼関係を築くこともできるはずなのに。

和やかな空気とは無縁な会社だったらなおさら、部下の特性を予測してあげるという小さな観察と確認だけでもメンバーの心象はぐっと良くなります。

メンバーから一目置かれるリーダーになれちゃうのです。

自分の視点でみても、メンバーの「できないこと」と「できること」がわかっているので、ミスや行き違いが発生したとしてもさほど腹が立たない、というメリットがあります。

むしろ、「その原因は自分の采配の甘さなのだ」と認識できるし、改善点が浮き彫りになります。

限られたリソース(人材)を活かしながら、日々要求される他部署からのわがままな要求に応えていかなければならないようなキツイ状況ですから、当然トラブルも多発します。

ただ、どこで無理しているか?が僕自身少なからず把握できているので、そんな時でも冷静に受け止めることができるというわけです。

要するにトラブルさえも想定内である、ということです。

 

こんな風に、会社自体がウェルカム♪な雰囲気ではないとしても、ウェルスダイナミクスを十分に生かすことができると思うのです。

ぜひぜひ、あなたもウェルスダイナミクスの理論をどんどん活かしてみてくださいね。

 

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