「蒼天航路」というマンガにはまっています。
えっ?今頃?と言われるかもしれないけれど、今、自分に必要なタイミングだったと感じています。
一般的なものと逆の目線から描かれている三国志
「蒼天航路」は、一般的な三国志では「大悪党」として描かれている「曹操孟徳」側から三国志を描いた物語です。
大悪党にだって大悪党の美学、大悪党の理論、大悪党の正義がある!
ということがとうとうと描かれています。
例えば曹操は、
それまであった儒教を駆逐し、学問・芸術の表現の幅を広げることで世の中に埋もれていた才能を広く世に出す礎を作るという、世の中を良くする大きな功績を残しました。
逆に、徳の人と言われる「劉備玄徳」については、これまた一般的な物語とは真逆で、
そのだらしなさ、弱さ、こずるさ、姑息さを、
これまたありえるなと思わせる描き方をしています。
例えば劉備玄徳は、
自分に寄せられる民衆の期待は、事実と乖離のある「幻想」と知りながらも、それを利用してのし上がるという、ゲスだけど上手に世渡りすることで天下を取りました。
この本を読んでみることで、曹操に対する尊敬の念と劉備玄徳に対する冷めた視点を持つようになりました。
「蒼天航路」をウェルスダイナミクス的視点で見ると
兵法や帝王学もふんだんに盛り込まれた歴史マンガですが、ウェルスダイナミクス的な視点を交えるとさらに掘り下げた読み方ができます。
戦略的な軍事行動を組み立てる際には、相手の動きを予測する必要があります。
実はプロファイルを意識すると、相手の将軍や軍師の行動特性が見えてくるのです。
威圧的なスタイルか?
攻撃的なスタイルか?
はたまた受動的なスタイルか?
回避的なスタイルか?
相手方の指導者の行動特性がわかれば、反応の仕方も予測できるようになりますよね。
ちなみに曹操はダイナモの周波数が強いと思われます。
さらに詰めれば、クリエイター寄りのメカニックと推察します。
言動が織田信長ととっても酷似していると思います。
(乱世の奸雄はやはりメカニックか!?)
「権謀術と兵法に長けた戦上手な人間というのは、こういうスタンスで、こういう発想をするんだ!」が満載です。
「蒼天航路」を自分のケースに当てはめて読んでみると・・・
恐れられるリーダーであることがどういうことであるのか?
自分の人間関係におけるトップの言動や行動とリンクすることが多く、彼の背中と心中が垣間見えて非常に感慨深いです。
欲しい結果を描き、イマジネーションを燃やして状況を予測し組み立てる。
そこにある巡りとバランスを読む。
ウェルスダイナミクスのケーススタディーとしても活用できる蒼天航路はまさに名作です。
“ウェルスダイナミクスのプロファイル”を意識して読んでみることをお勧めします。