いわゆる「ごっこ」大好きな子供で、
大概「ガッチャマン」か「仮面ライダー」か「ウルトラマン」。
そんな日頃の役者ぶりが先生の目に留まったのか、
幼稚園のある演劇では主役を拝命いただきました。
題目は「こぶとり爺さん」
別に僕が小太りだったわけではありません。
「日本昔ばなし」にも有名なお話です。
この役を演じるにあたり、
見どころの「こぶ」をどうやって制作するかということを、
大人たちがうんうんと考えていました。
当時は、劇で使う小道具は、
各自の家庭で制作することになっていたんでしょう……
最終的には、婦人洋服店のおやじさんから
「ストッキングを切って、その中に発泡スチロールの玉を入れてコブにする」
アイデアが出て、大人達がやんやと手を打って話が決まった
という様を、なぜかよく覚えています。